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2016年度公務員試験受験者体験記

公務員試験受験の経験に基づいて、公務員試験の勉強法やコツ、オススメの参考書を紹介しています

公務員試験の勉強法 - 国家総合職「政策論文」の勉強法

国家総合職二次論述「政策論文試験」とは

今回は国家総合職第二次試験で課されている、政策論文試験について取り上げてみたいと思います。人事院のホームページによると、政策論文試験とは

政策論文試験 1題 2時間 配点比率2/15

政策の企画立案に必要な能力その他総合的な判断力及び思考力についての筆記試験(資料の中に英文によるものを含む)

http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/jyukennannnai/jyukennannnai_sougousyoku.pdf

という試験になります。

政策論文試験の採点

政策論文試験は専門論文試験とは違い、採点者が2名おり、それぞれ5点満点で採点が行われます。すなわち10点満点の試験となります。
もちろんこの点数は合否判定時に標準点に換算されます。

政策論文試験の難易度

政策論文試験がやっかいなのは、何が出題されるのか読みにくいことと、問題に対してどのように書けば良い評価が貰えるのかわかりにくいところにあります。

しかしながら、政策論文試験の難易度自体はあまり高くありません。
少し難しい小論文のようなものですし、資料も3つ与えられているため、書く方向性自体は立てやすいです。また、試験時間的にも余裕があります。

平成28年度の政策論文試験の感想

ももちろん政策論文試験を受けています。

問題文はそのまま載せるといろいろと問題がありそうですが、端的に言うと「個人情報関連の問題を挙げて、国ができることは何かを論ぜよ」的な問題でした。
資料1では技術革新の話、資料2では米国での個人情報の扱い(権利)についての話、資料3では一人ひとりが社会を監視することの話が与えられていました。

正直予想していなかった出題ではありました。
ただ、ビッグデータとよばれる匿名の情報の活用が進んでいること、企業などから個人情報が流出していることなどはさすがに知ってはいたので、あとは資料と組み合わせて構成しました。

結論としては、個人情報の活用が進むことにはメリットも多くあるので、国としては一人ひとりが自らの個人情報が適切に活用されているか監視できるような制度を設け、不適切な利用等が行われていた場合は自らの個人情報を削除したり訂正できるような制度を作って、デメリットを抑えていくのがよい…ということを書きました。

すごくありがちな結論ですし、このような仕組みって既にあったような気もして、やってしまったかな…とか思ってましたが、これでも10点満点中8点付いてました。

 

政策論文試験の勉強法・政策論文の対策

形式的に読みやすい政策論文を書けるようになろう

政策論文試験というくらいですから、良い評価をもらうためには論文としての体裁を整えておく必要があります。論理的に破綻しているような論文はもちろんよい評価は貰えません。また、一文がやたらと長いとか、論理が飛躍している等の点がある場合にもよい評価はもらいにくいといえます。

これらは政策論文の中身以前の問題になってきます。
読み手に自分の主張をよく理解してもらうためにも、平易で論理的に読みやすく記述する必要があります。読みにくい文章はいくら主張内容が素晴らしくても、その内容を理解しにくくなってしまうので、評価も伸びにくいと考えられます。

全体的に冗長な書き方をしないようにする(PREP法・SDS法)

ある問題が与えられたとき、なんとなく思いつくままに書き始めてもたいていうまい論文は書けません。専門論文と同様、書く前にしっかりとした構成を考えることが大事です。

このときに参考になるのがPREP法SDS法などの文章構成方法です。
PREP法とは、端的にいうとP=Point(結論) R=Reason(理由) E=Example(具体例) P=Point(再度結論) の順に書くと読み手にわかりやすいよ!というものです。

SDS法は、S=Summary(要約) D=Detail(詳細) S=Summary(結論)の順に書くとよい、というものです。

どちらも文章の結論を先にある程度示しておく点で共通しています。先に論文の方向性を読み手に示しておくことによって、読み手の理解を促すねらいがあります。
必ずしもこのような文章構成方法にしたがって書く必要はありませんが、頭に入れておくと文章構成もしやすくなり、論文を全体的に見たときに冗長な書き方をせずにすみます。

与えられた資料には必ず言及する

政策論文試験では英文資料も含めて3つの資料が与えられています。
これは論述の方向性へのヒントという意味あいもありますが、論述そのものを補強する材料としての意味あいもあります。

読み手である採点者も当然与えられている資料を見ることができるはずですので、政策論文を書く側としても、この資料を援用して自分の主張を補強していくべきです。

なおその際、資料から一文をそのまま抜き出して、「資料1では『○○○……○○○』とある」みたいな書き方は基本的にはしないほうが良いでしょう。あくまでも自分の言葉で主張を述べたあとに、その主張を補強するために使うというのが原則です。
でなければただの与えられた資料の要約になってしまいますので。

政策論文の基礎となる『知識』を仕入れておく

政策論文の出題というのは基本的には読みにくいです。
またどんな資料が与えられるか等も予測できません。

そうすると、専門論文のように何かを覚えてそれをそのまま書くというような対策をすることは、政策論文試験においては不可能であるといえます。

しかしながら、政策論文試験は政策の企画立案に必要な能力」をみる試験ですので、扱われる問題も社会的な問題であることが多くあります(他には幸福とは何か、公務員としての使命…みたいな問題もありますが)。
そうすると、政策論文の対策として、今社会で何が起こっているのかをきちっと知っておく、理解しておくということが大切になってきます。
  

公務員試験 論文・面接で問われる行政課題・政策論のポイント 2018年度

公務員試験 論文・面接で問われる行政課題・政策論のポイント 2018年度

 

たとえばこの本では、昨今社会問題となっている事柄の背景や、国がその問題に対してどのように対処しているか等を簡潔にまとめています。
このようなことを知っていれば、政策論文は書きやすくなります。もちろん、後の官庁訪問にも役立ちますね。基礎能力試験の時事対策も、政策論文試験に生きてくることがあります。

別にこのような特別な対策をしなくても、毎日ニュースを見たり、クローズアップ現代のような番組を見たりして、社会で何が起きてるのかを知り、自分の意見を持つようにしていればそれで十分という感じもします。
というか、国家総合職の志望者であればそのくらいは当然やっていますよね。

政策論文試験の内容面での対策はその程度でよいでしょう。

私はどうしたか

いちおう予備校には通っていたので、政策論文試験の講義は行われていました。
その上で模試等を通じて数回政策論文を書く機会がありましたが、それ以上の対策は特にしていませんでした。形式面の対策はその数回の機会で身に付けることができましたし、内容面の対策も私自身ニュースが好きな人間だったので、特に必要であるとは感じませんでした。

 

おわりに

以上、国家総合職「政策論文試験」についてみてきました。

形式面の対策だけでも読みやすさが大きく変わります。
また配点比率自体もそこそこ重いので、せめて10点満点中6点、あわよくば7点~8点くらいは取っておきたいところです。頑張りましょう。

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