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2016年度公務員試験受験者体験記

公務員試験受験の経験に基づいて、公務員試験の勉強法やコツ、オススメの参考書を紹介しています

公務員試験の勉強法 - 総論 公務員試験の勉強を始める前に

公務員試験の勉強法

今回は公務員試験全般に対する勉強の考え方について残してみたいと思います。

序論

公務員試験を考え始めたときに最初に感じるのは、やはり試験科目数が多い!ということでしょうか。例えば国家総合職試験(大卒・法律)の試験科目をみてみると、

基礎能力試験(40問)
  • 文章理解(現代文・英文) 11問
  • 判断・数的推理・資料解釈 16問
  • 自然・人文・社会(※)  13問
    ※具体的な科目名としては、日本史・世界史・物理・化学・時事等
専門試験(40問)
  • 憲法    7問
  • 行政法   12問
  • 民法    12問
  • 商法(※) 3問
  • 刑法(※) 3問
  • 労働法(※)3問
  • 国際法(※)3問
  • 経済学・財政学(※)6問
    ※印のついたもの(18題)から9題を選択して解答する。
    このとき、商法から1問、刑法から2問…というような選択も可。

このような形になっています。

さらにいわゆる国家一般職・地方上級(都道府県庁等)になると、基礎能力試験はほぼ同一の形式ですが、専門試験では法律一色という訳ではなく、政治学や行政学、国際関係といったような科目の問題が出題されることになります。
また、国家総合職試験(大卒・法律)では、経済学を選択しない形で受験することもできるのですが、国家一般職・地方上級では法学部生であっても経済学の勉強がほぼ必須になってきます。

このように、科目数だけ見ると膨大であり、大変な勉強量が必要になってくると思われるかもしれません。
確かに、民間就活の人たちと比べると、掛ける時間は多くなり、労力もかかります。
しかし、試験を見据えてしっかりと戦略を立てて勉強していけば、無駄に時間を浪費することは減ります。また、無駄な勉強を減らすということは、公務員試験の合格率を高めることにもつながると考えます。

実際に予備校等の自習室で同じように公務員試験勉強をしている人たちを見ていると、一見すごく勉強しているように見えるのですが、その勉強法が適切ではなく、結果として時間に見合った成果が得られていないことが多いです。

もちろん、無駄な勉強を減らせば勉強する時間が少なくてもよい、という訳ではありません。勉強の質×勉強の量=成果 という図式が変わることはありません。

では、どのようにすればよいのでしょうか。
私なりの考え方を説明したいと思います。

 

勉強を始める前に、目指す試験の過去問(出題傾向)を分析する

例えば、基礎能力試験で人文科学の分野の日本史を勉強しなくてはならない、とします。
このとき、何も知らない状態であれば縄文時代弥生時代の勉強から始めることになるんだろうと思います。

しかしながら、試験種にもよるものの、実際の公務員試験では縄文時代弥生時代を取り上げた問題が出ることはほとんどありません。
たとえ縄文時代弥生時代の勉強をして、その時代の問題についてはほぼ完璧に正答できるくらいの知識を身に着けたとしても、実際の試験で出題されなければ、それは1点にもなりません。すなわち、この部分の勉強はしなくても良かった勉強、つまり無駄な時間だったということになります。

結果論だと思われるかもしれません。
しかしながら、実際に分析してみると、どの試験種にも科目の中で頻出の分野(毎年出るようなもの)と程々の分野(数年に一度くらい出るようなもの)、今まで全く出ていないような分野(過去10年間一度もない、あるいは一度しかない程度)があることがわかります。先の日本史の例で言うならば、江戸時代以降の時代が頻出であることが多いです。

このようなことがわかった場合、験に合格することを考えるのであれば「頻出分野」から勉強することを考えますよね。当然のことだと思います。

しかしながら、この当然のことを実際に行っていない受験者は案外多いです。
そのような受験者は、先の例のように縄文時代弥生時代の勉強をしてしまうので、結果として掛けた時間に対して得られる成果が少なくなってしまいます(勉強の質が悪い)。

もちろん、今まで出なかったものが突然出る可能性が無いわけではありません。しかし、そのような小さなリスクを過大評価するべきではありません。そのような問題が出たとしても他の受験者も答えられないだろう、くらいの気持ちでなければなりません。
全てを勉強することは物理的に不可能に近いことです。

 

では、どのように分析すればいいのでしょうか。

これは実は簡単なことで、本屋さんに行って該当試験種の問題集を立ち読みしてみてください(もちろん購入すると常に見ることができるので便利ですが)。多くの問題集には、出版社による当該試験種の頻出分野の分析がなされたページがあります。

また、スーパー過去問ゼミやクイックマスターといったような科目別の問題集にも、出題傾向を分析したページがあります。
このようなページを参考にすれば、時間を掛けずにおおよその出題傾向をつかむことができます。

このとき、分析のコメントとして「今までは出題されていないが今後は要注意」みたいなコメントがついていたりしますが、これはあんまり参考にする必要はありません(笑)。あくまで毎年出題されているような頻出分野を優先すべきです。 

このようにして頻出分野の情報を得てから、公務員試験の勉強を始めるようにしましょう。

 

公務員試験は100点を目指す試験ではない

学校のテストに慣れていると、試験では100点を目指さなければならないという固定観念にとらわれがちです。

しかしながら、公務員試験は100点を目指す試験ではありません。
受験者という母体の中で、相対的に良い成績を残せればそれで足ります。

そうすると、受験者が多く間違える問題に正答する必要はないということがわかります。同時に、受験者が多く正答する問題に間違えてはいけないということがわかります。
すなわち、重箱の隅をつついて細かい知識や深すぎる知識を身に付ける必要性は高くありません。まずは当たり前の問題を当たり前に正解できるようになることが大切です。

しかし、これもできていない受験者が案外います。
特に難しい試験種を目指している人たちに多く見受けられます。
国家総合職を目指している人たちに見られたのは、憲法の勉強のためにいわゆる「芦部憲法」(基本書)を通読するような勉強の仕方です。もっとひどい人(失礼ですが)ですと、かなり専門的な分析がされている本を読んでいる場合もありました。

もちろん、このような勉強が完全に無駄であるとは言いません。基本書の通読は法律的思考を深く身に付けるためには必要なことでもあります。

しかしながら、公務員試験の合格ということを考えたとき、特に択一試験では基本書の通読といったような勉強法は害になりやすいです。
論述試験では論述の構成に役立つこともありますが、多くはオーバーワークです。
すごく勉強しているように見えた人があっさり消えていくのは、このような原因であることが多いように感じます。

詳しくは各論の記事で書こうと思いますが、求められている以上の勉強、必要以上の勉強をすることがないようにしましょう。
仮に難度の高い問題に対処することを考えるとしても、それは基礎が既に固まっていると確信できる場合にしたほうがよいでしょう。

 

おわりに

以上、公務員試験勉強の指針 総論として、出題傾向の分析と公務員試験は100点を目指す試験ではない、ということを残させていただきました。

双方とも趣旨としては「無駄な勉強をしない」ということにはなるのですが、だからといって「ガリガリ勉強をしなくても受かる」ということではありません。先に述べたように、勉強の質×勉強の量=成果です。あくまで「勉強の質」を高めるという話であって、「勉強の量」を減らしてもよいというわけではありません。

もちろん私は予備校講師ではありませんし、公務員試験勉強に精通しているというわけではありません。したがいまして自らの意見が絶対的に正しいというわけではないと思います。
しかしながら、実際に公務員試験を経験した者として感じたことですので、皆さんの役に立つことができればよいなと思います。

komuin2016.hatenablog.com

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