読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

2016年度公務員試験受験者体験記

公務員試験受験の経験に基づいて、公務員試験の勉強法やコツ、オススメの参考書を紹介しています

参議院事務局採用総合職試験(大卒)体験記

参議院事務局総合職試験申込

参議院事務局総合職2016年度試験はインターネット申込なし

参議院事務局の試験申込は、インターネット上からpdfファイルをダウンロード・印刷し、それに必要事項を記入して郵送するという形でした。
印刷設定によってはサイズを誤ってしまったりするリスクもあり、また郵送ですので延着のリスクもあるため、参議院事務局の試験要項のページを随時確認して早めに準備しましょう。

申込みの際に二次論文試験の科目選択が必要

参議院事務局総合職試験の二次試験では専門論文試験が課されていますが、分野的には法律系と経済系が準備されています。申込みの際にいずれかを選択することになります。

なお、ここで法律系を選択した場合でも、一次試験の専門択一試験で法律系の科目を選択しなければならないという訳ではありません。問題を見た上で経済系の科目を選択して解答することも可能です。
経済系を選択した場合についても同様のことが言えます。

参議院事務局総合職一次試験(択一)

参議院事務局採用総合職試験の一次試験は東大(駒場)で行われました。
関西は2016年度ですと長浜バイオ大学河原町学舎で行われたようです。

基礎能力試験

参議院事務局の基礎能力試験は知識系の科目の比重が他と比べて高いです。
合計50題必須解答となっていますが、一般的な40題必須解答の基礎能力試験と比べると、10題まるまる知識系の問題が追加されています。

知識系の問題については力を入れていない人が大半でしょうから、あまり芳しくない感触で解き続けなければならず、精神的にちょっと苦しいです。

専門試験

専門試験は80題から40題になるように科目を選択して解答します。
国家総合職試験のように問題単位での選択ではありませんので注意しましょう。

憲法 5題 
行政法 10題 
民法 10題 
刑法 5題 
労働法 5題 
経済政策 10題 
経済理論 10題 
経済事情・経済史 5題
財政学 10題 
国際関係 5題 
政治学・行政学  5題

科目は自由選択で、先にも述べましたが、二次試験の専門論文試験で法律を選択していても、経済系科目を選択することができます。科目選択は問題を見た上で選択することができます。

私は法律バカでしたので、憲法行政法民法・刑法・労働法を選択した上で、時事的な問題も含まれており、国際関係等と比べて正答の自信があった経済事情・経済史を選択して40問にしました。

一次試験の難易度

基礎能力試験は知識系の科目が多い分、難易度は高く感じられます。
ただ、文章理解と数的処理系の科目については難易度は高くなく、トータルで見れば国家総合職試験よりもワンランク落ちるくらいの難易度になっています。それでも文章理解・数的処理で点を確保できない場合は厳しい戦いになるでしょう。

専門試験の難易度も高めに感じられました。
専門試験全体で見れば平均的な難易度の問題もあり国家総合職試験よりも易しいという印象ですが、一部の問題は国家総合職レベルであり、その問題を取れるか取れないかが合否を分けるという印象です。

一次試験を総合的に見ると、国家総合職よりは易しいが、国家一般職よりは難しく、衆議院事務局と比べても難しいと感じました。

一次試験の対策

基礎能力試験は知識系科目の割合が多いですが、知識系科目の勉強はコスパが悪いため、知能系科目でしっかり点を確保する意識でよいでしょう。

専門試験は難しい問題に対応するためにも国家総合職試験レベルの問題に慣れておく必要があると思います。

試験全体で見たときに一次試験の重要性は実は高くない

救いなのは、一次試験は三次試験に進むための合否評価でそれぞれ10%、合計20%の比重しかありません。すなわち、高得点を目指すことは必要ではなく、合格最低点をクリアすればそれでよいという形になるかと思います。

なお、問題冊子は回収されますので自己採点はできません。
私の個人的な印象としては、知識系がダメダメで専門試験も自信がないのに通過していたため、そこまでハイレベルな争いにはなっていないように感じました。

参議院事務局総合職二次試験(専門論文・面接)

参議院事務局採用総合職試験の二次試験は参議院事務局の建物で行われました。

専門論文試験

論文試験の科目については申込時に指定したものになります。
法律系であれば憲法が必須、民法2題と行政法1題から2題を選択します。
経済系であれば経済理論・財政学・経済政策が必須になります。
当然ですが、このとき法律系を選択している人が経済系の問題で答えることはできません。

論文試験の過去問は採用試験のページに掲載されていますので、そちらを確認してみてください。解答用紙は科目につき1枚。裏表書けるタイプだったと思います。

試験時間は180分ですが、解答用紙がそこまでの量を書けるものではないため、時間的な余裕は思っていたよりもあります。

専門論文試験の難易度

専門論文試験の難易度は正直に言うと高くありません。
過去問を含めても、問われているのはごくごく基礎的な論点であり、一度は聞いたことのあるものです。今年度に限って言えば衆議院事務局一般職の論述試験よりも易しいものでした。

そして、解答用紙のサイズからも、高度な論証は求められていないように感じます。
基礎的な論点をキッチリと書ければそれで足ります。学説を長々と書いてるとまったく紙が足りません。追加配布もありませんので。

参議院事務局総合職試験のために論述対策をする場合は、学部生やロー入試者を対象にしたような演習本を解けばそれで十分だと思います。

いちおうオススメの演習本としてLaw Practiceシリーズを推しておきますが、この本でもオーバーワーク気味かもしれません。難しい学説とかは置いといて基礎的な論点を抑えておくつもりでよいかなと思います。 

Law Practice 憲法〔第2版〕 (Law Practiceシリーズ)

Law Practice 憲法〔第2版〕 (Law Practiceシリーズ)

 
Law Practice  民法I総則・物権編〔第3版〕

Law Practice 民法I総則・物権編〔第3版〕

 
Law Practice  民法II債権編〔第3版〕

Law Practice 民法II債権編〔第3版〕

 
Law Practice 行政法 (Law Practiceシリーズ)

Law Practice 行政法 (Law Practiceシリーズ)

 
専門論文試験の重要度は非常に高い

専門論文試験は、三次試験に進むための合否評価における比重が非常に高く(40%)設定されています。
問題の難易度が高くないだけに、ここで落とすのは避けたいです。

適性検査

専門論文試験終了後にマークシート式の適性検査があります。
明らかにマズい選択肢を選ばなければ問題ないでしょう。 

人物試験(集団面接)

人物試験(面接)は一番早い人だと論文試験終了後の午後から始まることになります。
面接カードなどは特にありません。申込時の用紙が試験官の手元にはあるようですが、基本的には顔写真との照合をしている位だと思います。

試験の形式はいわゆる集団面接形式で、6人か7人一組で面接室に入っていくことになります。試験官が5名くらいいらっしゃいますので、緊張感はかなりあります。

面接の内容

面接の設問の内容は基本的にはその場で与えられた問題に答える、という形になります。
回答順は試験官から都度指定されます(右端から or 左端から or 挙手した人から 等)。
ある政策に対する賛否を理由付きで問うもの、反対の意見を持つ者に対してどう反論するか等、頭の回転力が問われている試験だなと思いました。
集団面接なので、回答順が後ろになってしまうと他の人と意見が被ったりするのが難しい点でしょうか。

端っこに座ってる試験官が受験生の試験の申込書をコピーした紙を手元に置いて、受験生の応答をじっくり聞いているのが印象的でした。この試験官は質問はしないので、評価役なのかなとも思いましたが、あまりメモを取ってる様子もありませんでした。
よっぽど気になる場合はチェックする、という感じなのかもしれません。

面接への対策

この面接試験については正直対策のしようがないと思います。
問われることを事前に想定しておくことは不可能です。

強いて言うならば、面接の形式面での練習、あとは時事的な話題に関心を持っておく、常に自分の意見を持つクセをつける…このあたりですかね。何より緊張しないことが大事です。

集団面接後も気は抜けない「併願状況の確認」

さて、人物試験が終わってホッとしていると、受験者のグループはそのまま別の部屋に通されて「これから簡単に併願状況の確認を行いますので」と言われ、しばらく待たされます。

その後1名か2名ずつ別室に呼びされます。そうすると、面接官1人が正面に座っている個別面接の形式で「併願状況の確認」が行われます。

20分とか30分とか喋ってるであろう人もいます。私も正確な時間は測ってませんでしたが長く喋った覚えがあります。というのも、ここで参議院事務局の「志望動機」とかが聞かれるんですね。正直こっちが本番の面接じゃないのかと思えるような「併願状況の確認」でした。

集団面接後も気を抜かないようにしましょう。

参議院事務局総合職三次試験(面接)

参議院事務局採用総合職試験の三次試験(面接)は、参議院事務局の建物で行われました。
なお、最終合格は三次試験の結果のみで判定されます。

個別面接

個別面接は、あらかじめ受験番号順で集合日時が指定されています。
ただ時間通りには進まないようで、後の時間に指定された人は長く待たされているようでした。合否通知用の封筒に通知先の宛名を書いて待機します。

面接カードですが、二次試験の合否通知に同封されており、記入して事前に郵送するという形になります。
この面接カード、A3サイズの割に聞かれていることは少なくて(志望動機、やりたい仕事、自己PRなど)、記入欄がものすごく大きく書きにくいです。
面接カードに細かい字でびっしりと書いている人もいましたが、個人的には簡潔に書いたくらいのほうがよいように思います。

面接の内容

受験生1人に対して面接試験官が5名か6名くらいいた記憶があります。かなりの重圧感はありますが、試験官の方々の雰囲気は柔らかいので、そこまで緊張感はありません。

最初に1分程度の自己PRを行ってから、面接カード記載の事項の質問が始まりました。基本的には、記載事項からの質問→答え→対応した質問→答え→更に対応した質問…というように、掘り下げて質問されるという形でした。
オーソドックスな形式であるがゆえに、しっかりと準備することが大切だと思います。
面接カードに書いてないような突飛な方向から質問が飛んできた覚えはないですね。
時間はちゃんと測ってませんでしたが、30分ほどでしょうか。

やっぱり「併願状況の確認」

さて、個別面接が終わると二次試験と同様に「併願状況の確認」があります。
ただ、この併願状況の確認は二次試験のときと異なって、本当に「確認」なのでそこまで長い時間は掛かりません。ここに書けないようなことも聞かれたりはしますが、おそらくこの方は、直前に行われた個別面接の評価は知らされていないと思われるので深い意味はなさそうです。

で、これで帰れるかと思うともう一回別の方と面談します。今日の面接はどうでしたか?という趣旨の問いが中心でした。言い残したことがあれば言って帰ってねということのようです。この方も直前に行われた個別面接の評価は知らされていないように見えました。 

おわりに

以上、参議院事務局採用総合職試験の受験記となります。

個人的には公務員試験の中では参議院事務局の試験が一番身が引き締まった感じがありました。職員の方々の雰囲気が知性的だというのもあるのかもしれません。

衆議院事務局の方でも述べていますが、国会職員は非常に魅力的な仕事だと思いますので、国家系の公務員に興味がある人は採用パンフレットを読んでみることをオススメします。

komuin2016.hatenablog.com

komuin2016.hatenablog.com

広告を非表示にする